翻訳と辞書 |
千島 (通報艦)[ちしま]
千島(ちしま)は、日本海軍の通報艦。強力な魚雷兵装を持つ水雷砲艦として建造された。艦名は千島列島にちなんで名づけられた。 == 艦歴 == エミール・ベルタンが、自ら信奉するジューヌ・エコール思想に基づいて設計を行い、1890年にフランス、ロワール社サン・ナゼール造船所で起工し、1892年に竣工。当初、最大船速22ノットが約束されていたが、試運転で19ノット程度しか達成できなかったため、1年ほど引渡しが遅れた。 フランスを出港し、アレクサンドリア、スエズ運河、シンガポールを経由して、1892年11月24日に長崎に到着した。11月28日に長崎から神戸に向けて出港し、30日午前4時58分、愛媛県興居島沖で、神戸から出港したP&O社所属の英商船ラベンナ(Ravenna)に衝突され沈没し、乗組員90名の内74名が犠牲となった。 この事故は国際問題に発展し、横浜の英国領事裁判所に提訴され日本側の実質勝訴だったが、上海の英国高等領事裁判所での第2審では敗訴した。後にイギリス枢密院に上訴して差し戻し判決が出されたため、最終的にイギリス政府の意向で和解となった(千島艦事件)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「千島 (通報艦)」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|